「東京」の凸凹地図

地べたで再発見! 「東京」の凸凹地図

地べたで再発見! 「東京」の凸凹地図

ようやく入手して通読。自分のような東京散歩者にとっては堪らない一冊。
東京の「地形」の「全体像」を「体系的」に解明してゆこうという視点が存在している点で普通の散歩ガイド*1とは本質的に異なる。
多分、中沢新一の「アースダイバー」アースダイバーの成功に刺激されて出てきた本なのではないかと思うが、どうなんだろう?
本書の大部分が都心部立体写真と陰影図。それに若干の地学的解説。特に河川の浸食作用がどのように地形を形作るのかという解説は簡単なものではあるがとっても重要。それを知っているのといないのでは地形に対する見方が全然違ってしまう。
正直言って立体写真の部分は余計だと感じた*2が、陰影図と説明文はポイントを押さえていて参考になった。
本書の最大の欠点は(「アースダイバー」の巻末図のような)「全体図」がないことだろう。
…が、しかし、それは自分が今鋭意作成中なので構わないけど… 来週中に公開できるといいな…


≪追記≫
よく考えてみたら「全体」(山手線内)の陰影図そのものは既にアップ済だった
 →山手線内陰影図
   (画像を等倍以上にして表示すると細かな陰影まで判別できます。図中の赤線は南北徒歩縦断時の経路)
この陰影図を見れば分かるように、全体を示されても今度はあまりにも複雑で情報量が膨大なのでさっぱり分からない。今作成しているのはこの複雑な地形(地面の起伏)を「まとめ」て「理解」して「頭の中にしまう」為の「概念図」のようなものです。本当は自分自身の頭の中を整理するためにやっている作業だし、他の人たちにとっても役に立つものであるかどうかは分からないのですが、とにかく、近日公開予定。(2006.03.28追記)

*1:大部分の本はスポット紹介の寄せ集めに過ぎない。

*2:自分だけかもしれないが二色眼鏡をかけて見ても、大きなビルがが浮き上がって見えるだけで、地形そのものは全然立体的に見えない。右脳と左脳の連絡が巧くいっていないのだろうか、自分は?