諸星大二郎「トゥルーデおばさん」

トゥルーデおばさん

トゥルーデおばさん

諸星大二郎の手によるグリム童話の書き換え。「笑い」と「恐怖」が隣り合っていることを実感。久々に調子のいい諸星大二郎を堪能。

Gの日記
とってもシュールな絵が魅力。この短編集の中では一番好きかも。最後に実は、というよりも、一応は「ヘンゼルとグレーテル」だったことが分かる。
トゥルーデおばさん
グリムにこんな話があることは知らなかった。諸星大二郎がどこをどのように変えたのか判断できないが、とにかく、とっても奇妙な終わり方。
夏の庭と冬の庭
美女と野獣」。当たり前かもしれないが苦笑いがこみ上げてくる結末。
鉄のハインリヒ または蛙の王様
森の中でお姫様が「巨神兵」を見つけて家来にしてしまう話ではないかと思う…
赤ずきん
赤ずきんにピーター少年(「ピーターと狼」?)が乱入して「事件」を解決。ニヤリとさせられた。
いばら姫
結局、どうしようもないほど「諸星大二郎」になってしまった。
ブレーメンの音楽隊
怖くない。笑える話。
ラプンツェル
フロイト風味の仕上げだけど、こういうての加え方はちょっと凡庸かなと思う。