「平坦な戦場でぼくらが生き延びること」といえば岡崎京子の代表作「リバーズ・エッジ」に引用されたウィリアム・ギブスンの詩の一節で、岡崎ファンなら誰でも知ってると断言してもいいくらい有名ですね。椹木野衣も自分の「岡崎京子論」の題名を、そのまま…

スターリン＠Wikiの開始から既に一ヶ月が経とうとしているが、いまだに形にならない。当初一週間で終わると思っていた年表の整理すら１９１３年の初頭にしか辿り着いていない。スターリンは１９５３年まで生きたから、まだ４０年分も残っている。気が遠くな…

斬魔大聖デモンベイン―機神胎動 (角川スニーカー文庫)作者: 古橋秀之,Niθ,鋼屋ジン出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/07メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 23回この商品を含むブログ (66件) を見る エロゲーのノヴェライゼーションのそのまた外伝。原…

Sweet Blue Age作者: 有川浩,角田光代,坂木司,桜庭一樹,日向蓬,森見登美彦,三羽省吾出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/02/21メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 603回この商品を含むブログ (109件) を見る 写真家蜷川実花の作品をカバーにあしらった…

三日連続で無理な都心トラッキングを強行したせいで風邪が一気にぶり返して38．4度の発熱。医者に行ったら抗生物質と消炎鎮痛剤と咳止めをたっぷりと処方された。熱は下がったものの今度は副作用で下痢・食欲不振・眠気等々。38．4度の熱よりはマシだけど、…

３日連続のハードスケジュールだが、今日はＪＲ大塚駅から京急泉岳寺駅まで山手線内を南北に縦走。きつかった。足がひどく傷む。新しいウォーキングシューズが敗因。ハードなときはボロボロでもいいから履き古した靴を履くに限る。 写真は赤坂７丁目の稲荷坂…

目が覚めたら１０時４０分だったのでビックリ。何故かうららかに晴れ上がった朝ほど眠りが深い。本当はそんな日こそ早く起きて散歩したいのに… 家の用事を済ませたりしてようやく散歩に出たのは３時半過ぎ。この頃は日が延びたしこれからでもたっぷり歩ける…

東京は六本木のど真ん中に米軍のヘリポートがあるって知ってましたか？ 地図を見ていたら奇妙な空白地帯があるのを発見。 何だろうと不思議に思って実際に行ってみたら米軍のヘリポートでしたよ。 やっぱり日本は米国の軍事占領下にあるんだなぁ… （写真日記…

古橋秀之の「ケイオス・ヘキサ三部作」が絶版になるっぽい件、古本で注文していた「ブラックロッド」が無事到着。ハードカバーの初版だが１０年前の本とは思えないくらいキレイ。本当に古本？ 陽の射さない倉庫の片隅に十年間ずっと埋もれていた雰囲気。やっ…

ジブリ世襲問題にからみ本ブログでは何かと辛く当たってきた「ゲド戦記」監督の宮崎吾朗だが、雑誌「サイゾー」の記事を見てビックリ！ とにかく見て！ 宮崎吾朗ってこんな顔してたんだ！ 驚きません？ http://www.ultracyzo.com/cyzo/contents/0606/ijinkij…

「ケイオス・ヘキサ三部作」が絶版っぽいので速攻で注文した件、bk1から「ブラッドジャケット」「ブライトライツ・ホーリーランド」の二冊が無事到着。「ブラックロッド」はもはや古本で手に入れるしかあるまい… 私は「コレクター」ではないつもりだが本当に…

ブラックロッド (電撃文庫)作者: 古橋秀之,雨宮慶太出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 1997/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 178回この商品を含むブログ (74件) を見るブラッドジャケット (電撃文庫 (0176))作者: 古橋秀之,伊藤義則出版社/メー…

Ａ．否。 自分は岡崎京子の作品を「芸術作品」だと思っていますが、それは所謂「芸術は永遠だ」などといわれるような類の「芸術」ではなく、一つの「時代」に密着した、いわば「時代と共に生きる類の芸術」です。 ですから、「時代」が変われば、作品はその…

Ａ．多分それは彼女の作品を忘れることの出来ない読者がたくさんいたからです。 色々な理屈や理由付けが出来そうですが、結局のところはそれに尽きるでしょう。→（コミック系コンテンツ一覧）

Ａ．「誰もがそこにあることは感じているが、まだ名付けられていないもの」を描くことに成功したという意味で「芸術作品」としてのマンガを描くことに成功したマンガ家だと思います。 「芸術」などというと話が大仰になってしまうのですが、自分がかつて掲示…

Ａ．自分的には否。 他人の作品への言及や引用を作中に大量にちりばめたことから岡崎作品においては「引用」が「作品の本質」に関わる非常に重要な要素なのかもしれないという見方をする人たちがいます。言うならば岡崎京子は「コラージュ作家」だという考え…

Ａ．否。 自分は所謂「サブカル」には興味はないしあまり知識もない人間なのですが、そんな自分が読んでも面白いのだから、敢えて岡崎京子を「サブカル」の範疇に分類する必要はないんじゃないかと正直思います。 そもそも「カルチャー」に「サブ」も「メイ…

Ａ．否。 デビューがロリコン系エロ漫画雑誌「漫画ブリッコ」で、それからもしばらくはその手の雑誌に描いていたこと、当時はその手の分野では女性が珍しかったことなどから、そのような称号を授かったこともあったようです。本人も、半分いやがりながらも、…

Ａ．否。 一時期女性向けファッション誌で活躍するようになったこと、本人自身が「消費」と言うことに積極的な態度を見せていたことなどから、かつてはそう捉える人たちが一部にいたことは確かですが、「作家岡崎京子」にとって、それはむしろ「不幸なこと」…

Ａ．否。 岡崎作品は「マーケット・セグメント」上の「少女マンガ」の範疇には属していません。 年齢性別を超えて、広い層に訴える何ものかを持った作家です。 論より証拠、かつて（２００１年）実施した読者層調査をご覧下さい。 読者層は十代後半から三十…

昨日の「岡崎京子とは誰か？」（初心者のための岡崎京子入門）、これから岡崎京子作品に接する人たちに最初から変な偏向を植え付けてはイカンだろうと遠慮して、出来るだけ客観的記述を試みたのですが、やはり自分らしくないことを無理にやるとストレスが溜…

非公認ファンサイト「岡崎京子 或いは、愛と資本主義」に新コーナー「岡崎京子とは誰か？」を新規追加。ページの新設は久々。内容は初めて岡崎京子を知った人のための紹介文。 一年半ほど前にほとんど書き終えていたもの。何か他の用があって中断したのだと…

例によってこのブログでしつこく繰り返している「アースダイバー」系の話題。 「カシミール3D」と「二万五千分の一の地図」と「標高データ５ｍメッシュ」の３つを組み合わせて山手線内の「地形」が、すなわち「台地」と「谷」が複雑に絡まり合う様子が、一目…

グーグルのアクセス解析サービスGoogle Analyticsの招待メールが今頃やって来た。申し込みをした覚えはあるが、それがいつだったのかもう思い出せないほど大昔のことだ。半年くらいは待たされたような気がする。 早速はてなに貼付けて使い始めてみた。ものす…

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 1994/03メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 293回この商品を含むブログ (166件) を見る 関西旅行から帰ってきた日の晩からひどい咳が出始め、翌日は、貴重な晴天のゴールデ…

三日目、大阪で迎えた朝、そのまま帰るのも何だかもったいない気がしたので、世界最大の墳墓「仁徳天皇陵」まで足を伸ばしてみた。何事も行ってみないと分からないことがあるものだが、仁徳天皇陵のまわりはいわゆる「百舌鳥古墳群」地帯で、辺り一面に大小…