Q8.岡崎京子って永遠に不滅なんですか?

A.否。
自分は岡崎京子の作品を「芸術作品」だと思っていますが、それは所謂「芸術は永遠だ」などといわれるような類の「芸術」ではなく、一つの「時代」に密着した、いわば「時代と共に生きる類の芸術」です。
ですから、「時代」が変われば、作品はその時代とともに忘れ去られてしまうことがあるに違いありません。それがいつになるのかは分かりませんが、きっとそういう日はやって来る。
でも、或る「時代」とともに本当の意味で一緒に生きることが出来たのであれば、そして、その一瞬において真に「光り輝く」ことが出来たのであれば、その輝きが消え去ったあとでも、そのこと自体は否定できない「価値」を持つのではないかと、自分は思うのです。