2006-05-16から1日間の記事一覧
A.否。 自分は岡崎京子の作品を「芸術作品」だと思っていますが、それは所謂「芸術は永遠だ」などといわれるような類の「芸術」ではなく、一つの「時代」に密着した、いわば「時代と共に生きる類の芸術」です。 ですから、「時代」が変われば、作品はその…
A.多分それは彼女の作品を忘れることの出来ない読者がたくさんいたからです。 色々な理屈や理由付けが出来そうですが、結局のところはそれに尽きるでしょう。→(コミック系コンテンツ一覧)
A.「誰もがそこにあることは感じているが、まだ名付けられていないもの」を描くことに成功したという意味で「芸術作品」としてのマンガを描くことに成功したマンガ家だと思います。 「芸術」などというと話が大仰になってしまうのですが、自分がかつて掲示…
A.自分的には否。 他人の作品への言及や引用を作中に大量にちりばめたことから岡崎作品においては「引用」が「作品の本質」に関わる非常に重要な要素なのかもしれないという見方をする人たちがいます。言うならば岡崎京子は「コラージュ作家」だという考え…
A.否。 自分は所謂「サブカル」には興味はないしあまり知識もない人間なのですが、そんな自分が読んでも面白いのだから、敢えて岡崎京子を「サブカル」の範疇に分類する必要はないんじゃないかと正直思います。 そもそも「カルチャー」に「サブ」も「メイ…
A.否。 デビューがロリコン系エロ漫画雑誌「漫画ブリッコ」で、それからもしばらくはその手の雑誌に描いていたこと、当時はその手の分野では女性が珍しかったことなどから、そのような称号を授かったこともあったようです。本人も、半分いやがりながらも、…
A.否。 一時期女性向けファッション誌で活躍するようになったこと、本人自身が「消費」と言うことに積極的な態度を見せていたことなどから、かつてはそう捉える人たちが一部にいたことは確かですが、「作家岡崎京子」にとって、それはむしろ「不幸なこと」…
A.否。 岡崎作品は「マーケット・セグメント」上の「少女マンガ」の範疇には属していません。 年齢性別を超えて、広い層に訴える何ものかを持った作家です。 論より証拠、かつて(2001年)実施した読者層調査をご覧下さい。 読者層は十代後半から三十…
昨日の「岡崎京子とは誰か?」(初心者のための岡崎京子入門)、これから岡崎京子作品に接する人たちに最初から変な偏向を植え付けてはイカンだろうと遠慮して、出来るだけ客観的記述を試みたのですが、やはり自分らしくないことを無理にやるとストレスが溜…