Q2.岡崎京子ってオシャレマンガ家なんですか?

A.否。
一時期女性向けファッション誌で活躍するようになったこと、本人自身が「消費」と言うことに積極的な態度を見せていたことなどから、かつてはそう捉える人たちが一部にいたことは確かですが、「作家岡崎京子」にとって、それはむしろ「不幸なこと」でした。

岡崎京子にとって「オシャレ」とは決して「キレイ」で「楽しい」だけのものではありません。それは人間の普遍的な「欲望」へと至る「入り口」であり、その「欲望」こそが「人」と「世界」を結びつけるものなのです。
もっとも「オシャレ」という言葉をそのような深い意味で使おうというのであれば「オシャレマンガ家」という呼称に異議はありませんが…