2003-01-01から1年間の記事一覧

第一期作品群の特色

第二期に属する「pink」や第三期に属する「リバーズ・エッジ」「ヘルタースケルター」「うたかたの日々」等の世評の高い長編作品から入った読者がいきなりこうした初期作品を読んだら、戸惑いを覚え、おそらく、落胆することでしょう。期待したものとは…

特色あるデビューの道

かつて女性のマンガ家というものは、ほぼ例外なく「少女マンガ家」であり、中学か高校時代ぐらいから投稿を始め、高校卒業とともに上京してデビュー、特定出版社のお抱え作家としてキャリアを積み重ねて行くというパターンが典型的だったと思いますが、岡崎…

第一期の時代区分と作品

先に書いたように「漫画ブリッコ」1983年6月号に「ひっばーじん倶楽部」で登場してから1988年6月に「平凡パンチ」で「ジオラマボーイ パノラマガール」の連載を終えるまでのおおよそ5年間をとりあえず第一期と考えてみます。 具体的な作品で言え…

三つの時代区分

あくまで私見ではありますが、岡崎京子の作家としての経歴は次の三つに区分できるのではないでしょうか?第一期: デビュー前後から「pink」直前まで。プロ作家として見た場合は1983年の「漫画ブリッコ」でのデビューから1988年の「ジオラマボー…

岡崎京子の変身

「栴檀は双葉より芳し」とは言うけれど、岡崎京子ほどその言葉にふさわしくない人はいないのではあるまいかと、しみじみと思うのです。はっきり言って、出発点において、岡崎京子はたいした作家ではなかった。いかにも小さい。日常の細々したことを気の向く…

軍艦を見学する

港をフラフラ散歩していたら新港埠頭に海上自衛隊の軍艦が二隻停泊していた。 珍しいなと思っていたら、その先の大桟橋にはもっとでかい輸送艦が停泊している。「くにさき」というやつらしい。自衛官のおっさんが「見学できますよ!」と呼び込みをやっていた…

夜の大桟橋ビアガーデン

・・・と、言うわけで、ビール呑みに行ってきました。 思った通りいい眺めです。でも、お客が殆どいない。・・・実は、寒かった。ああ〜あ、やっぱり夏は終わっていたか・・・(写真日記)

大桟橋

久しぶりに大桟橋まで足を伸ばしたらビア・ガーデンが出来ていた。 知らなかった。いつから出来ていたのだろう。もっとも、夏から営業していたのだとしても、この夏は天気が悪かったので来られなかったろうけど・・・ ああ、もう秋じゃないか。夏が終わって…

ソシュール

とりあえずここを見ればいいかな? http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB

「ソシュール」と「丸山圭三郎」に関する補足

アップロードしてみて初めて知ったのだけど、「ソシュール」も「丸山圭三郎」も「キーワード」登録されてないんだ。「丸山圭三郎」はともかく、「ソシュール」も! だって「ソシュール」だよ、「ソシュール」! ・・・時代は変わった。

「バカの壁」とソシュール

バカの壁 (新潮新書)作者: 養老孟司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/04/10メディア: 新書購入: 13人 クリック: 371回この商品を含むブログ (588件) を見る 家の中に養老孟司の「バカの壁」(新潮新書2003.4.10)が転がっていた(家人が誰かから借りてきた)…

「ソシュール」キーワード登録

その後、「ソシュール」がキーワードに登録されたみたい。ページを更新しないとキーワードへのリンクが張られないそうなので更新してみます。(2004.7.3追記)

「ファウスト」についての補足

誌面に漂う「内輪な空気」に対する何となく割り切れない気持ち。 それが何なのか自分でもよく分からなかった。 でも、そうか、自分は「マッチョイズム」へ反撥してたのか・・・! 下記のページを読んでようやく分かった。 id:cuteplus氏、ありがとう。 http:…

「ファウスト」完読!

例の新雑誌「ファウスト」創刊号を全部読んでしまった。 雑誌を、しかもよりにもよって文芸誌を、文字どおり隅から隅まで読んでしまうということはここ何年も、いや、ひょっとしたらここ何十年も無かったことなので、記念に感想など。 西尾維新「新本格魔法…

トンボ君

秋だ…、と思った。14日(日曜日)午後2時半頃、北関東某所にて(写真日記)(写真日記今日の空)

Weblogシステムの比較

何をもってウェブログ Weblog(或いはブログ Blog )と呼ぶかについては色々な議論があるようですが、この場では、そうした先行して積み重ねられた来た議論は一切無視することとし、とりあえず次の三つの条件を満たすシステムを Weblog と個人的に呼ばせても…

明るさ調整しました

昨日の写真、液晶モニターで確認してアップロードしたのですが、その後、ブラウン管モニターで見たらあまりにも暗いので仰天。 ブラウン管モニター用に全体を明るくしてみました。 これならどうだ?PS 満月はやっぱり10日だったみたいです。(写真日記)(…

明日は満月?

今日は好い天気。夕方の散歩が気持ちよかった。満月は今日? それとも明日? (横浜赤煉瓦パークから大桟橋方面を望む)(写真日記)(写真日記今日の空)

かすれ声系女性歌手の発見

そんなわけで、インターネットラジオを通して節操なくありとあらゆる種類の音楽の間を、新たなる「ハッ!?」を求めて彷徨い始めたのだけど、そのうち、自分が「ハッ!?」となる曲(実際には「歌」だが)には共通した特徴があることに気づいた。何故かかす…

インターネットラジオの勧め

もともとクラシックやインド音楽が好きだったのだけど、いつの間にか趣味が変わっていた。インターネットラジオのせいだと思う。例えばsipnner.comとかのおかげで、世界中のありとあらゆる音楽が洪水のように流れ込んできた。こうなるとクラシックとかインド…

<<期間限定公開>>シュールな浜辺の風景

インターネット版朝日新聞に載っていた写真。伊豆の海水浴場に突っ込んで座礁した貨物船なんだけど、何てシュールな光景なんだ。J・G・バラードあたりが見たら大喜びしそう。こんなところに無断で写真貼ったら(本当はリンクして表示してるだけなんだけど)…

今日の空

横浜の今日の空は群青。どうも真夏の雰囲気とはちょっと違うなと思ったら、明日はもう立秋じゃないか… 梅雨もなかなか明けなかったし、どうなるんだ、今年の夏は… (写真日記)(写真日記今日の空)

セミ君

夕方、某地方都市の街中を歩いていたら、コンクリートの上をはい回っているセミの幼虫君と出会った。木のない方へとどんどん進んでいったが、果たして彼(彼女?)は立派な大人に脱皮することが出来たのだろうか? 他人事ながら気になる夏の出会いであった。…

都会の中の自然

みなとみらいを自転車で走っていたら道端の杭の上に体長1.5センチほどの小さなカマキリを見つけた。つまみ上げようとすると、チビのくせにカマを振り回し果敢に抵抗する。気位だけは高い奴だと感心した。 「都会には自然がない」と紋切り型のことばを訳知…

六本木ヒルズ

梅雨が明け陽の光がまぶしい。うきうきしてきたので、夕飯を食べたあと思い立って六本木ヒルズまで足を伸ばしてみた。 ライトアップされて闇の中に浮かび上がる六本木ヒルズ。何だか「悪者の基地」みたいだと思いませんか? ポストモダン様式だか何だか知ら…

写真日記街角2003年8月1日(金)晴れ

横浜マリンスクールの水泳訓練に参加する娘を桜木町まで送っていったあと、野毛から伊勢佐木町の方へと路地裏をぶらぶら歩いていたらこんな看板が目に入った。看板と言うよりも、要するに店の壁一面にペンキで絵が描いてあっただけなのだけど。ただそれだけ…

富野は「機動戦士ガンダム」を超えたのか?(日本アニメ総括2)

1879年4月から翌年1月まで一年弱にわたって放映されたロボット・アニメ。 熱狂的なファンを数多く生み出し、その後のモビル・スーツ・アニメの基本形となった。事実、その後に作成されたモビル・スーツもののアニメで、何らかの形で「機動戦士ガンダム…

試運転続行中

依然として試運転中。過去に書いたものを転載*1。 転載に際して読み返したら、ダメだこりゃ、という感じ。くどくどして何が言いたいのか分からない。結局、富野はガンダムを超えてないと言いたいらしいんだけど、ちっとも論旨が明確になってない。…ま、いい…

鉄腕アトム、或いは破れた夢のかけら(日本アニメ総括1)

1963年から4年間にわたって放映された日本初のテレビ・アニメ・シリーズ。日本アニメの原点。 今年2003年4月7日はアトムの誕生日だということで、テレビで新シリーズが放映されたり、各地で様々なイベントが企画されたりと、お祭り騒ぎが「演出」…

岡崎京子「恋とはどういうものかしら?」

岡崎京子の「恋とはどういうものかしら?」をようやく読んだ。正直言って、最近降って湧いたように始まった岡崎京子出版ブームを当て込んだ、いい加減な寄せ集め企画なのではあるまいかと疑ってかかっていたのだけれど、実際に読んでみたら、全然そんなこと…