都会の中の自然


みなとみらいを自転車で走っていたら道端の杭の上に体長1.5センチほどの小さなカマキリを見つけた。つまみ上げようとすると、チビのくせにカマを振り回し果敢に抵抗する。気位だけは高い奴だと感心した。
「都会には自然がない」と紋切り型のことばを訳知り顔に口にする人がいるけど、そんな人は、物事を自分の目で見ようとしない人に違いない。その気になって眺めれば、都会には都会の自然がある。ただ、往々にして、それがカラスの群れだったり、ドブネズミだったり、SARSウィルスだったりするのだけれど… そもそも、「自然」は人にとってそう都合のいいものであるはずがない。

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