古橋秀之「斬魔大聖デモンベイン 機神胎動」

エロゲーのノヴェライゼーションのそのまた外伝。原作は「巨大ロボット」+「クトゥルー神話」なのだそうだが、古橋のものは「スチームパンク」の色彩が濃い。よく書かれているが、物語の運びは駆け足で、ストーリーの所々をはしょっていると言うしかない。どんなに出来が良くても仮設住宅仮設住宅である。何でちゃんとした家を建てないんだ?、もったいないではないか!、と言いたくなるが、言うまでもなく何か事情があるのあろう…。しかし、明けない夜はない。夜明けを待とう。

長かった古橋秀之行脚もこれで終り。単行本は全て読んだ。あとは6月に刊行が予定されている「冬の巨人(仮)」ISBN:4199051570。…夜は明けるだろうか?