フル・ハイビジョン・テレビ

一年ほど前にテレビが壊れた。
衛星放送が見られなくなってしまったのだ。
チューナーの取り替えが必要だが何万もかかるし、アナログの停波も迫っている。
修理するのがバカらしい。
十ヶ月ほどそのままにしておいたが、昨年末、ようやくテレビそのものを買い換えた。

全く期待していなかったのだが、画質の向上に驚く。
大昔に見たアナログのハイビジョンとは全くの別物。
この画質を知ってしまったらアナログには戻れない。
が、しかし、地上波デジタルが愚行だということには何の変わりもない。大規模でコストのかかる地デジのシステムを構築しなくてもハイビジョンを家庭まで届ける方法はいくらでもある。ただ地方のテレビ局という政治と結びついた既得権益者を守るだけのために税金が湯水のように使われるのだ。
こんな不合理と不公正が堂々と通用してしまう日本の社会は狂っている。
何だか、また、暗い気持ちになってきた…