アール・デコ展@東京都美術館

上野の東京都美術館で開催されている「アール・デコ展」をやっと見に行けた。会場は予想どおりルネ・ラリック辺りの宝飾ねらいと思しきオバさんとバアさんばっかり。自分だってオヤジだが、こういうのを目の当たりにすると「そういうのを『豚に真珠』って言うんだよ!」と絶叫しながら機関銃をぶっ放したくなるのは「病気」だろうか?

自分が好きなのはアール・ヌーヴォーではなくアール・デコであることを確認。*1これって、グローバリズムとテクノロジー信仰の文化なんだよ。世界恐慌第二次世界大戦で壊滅する直前の「第一次グローバリズム」が最高潮に達した時代。*2大好きなロシア・アヴァンギャルドと同じ臭いがする。特にポスターの類ね。ニューヨークの摩天楼(高層ビル)もさ、主なものはだいたいがアール・デコなんだよね…好きなはずだよ、やっぱり… 元祖ストリッパーのジョゼフィン・ベーカーの裸踊りのムービーも初めて見たし、マリー・ローランサン*3の実物も見たし、満足、満足。マリー・ローランサンの絵ってさ、チャラチャラした少女趣味だと思いこんでたら、違うんだよね。眼がさ、凶悪なの。凶悪な細目なの。

帰りに東京大学の構内を突っ切って三四郎池の写真を撮って帰ってきた。*4

写真は弥生町*5の道ばたに咲いていた花。例によって名前は知らない。
撮影地点:http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.42.40.650&el=139.46.0.775&la=1&sc=3&CE.x=262&CE.y=258

三四郎池の写真は fotologTOKYO TODAYにアップロード。

写真日記

*1:アール・ヌーヴォーアール・デコの「違い」が今ひとつピンと来ていなかった。←バカ

*2:今のグローバリズムは第二次グローバリズムね。納得できない人はレクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈上〉を参照のこと

*3:子供の頃に読んだアポリネールの本の解説に、『轆轤(ろくろ)ですいたような腰つきの男好きのする体つきの女』って書いてあって、何だかもの凄くイヤらしいなぁって子供心に思った

*4:最近夏目漱石を読んでいる。

*5:例の「弥生式土器」の出土したところ