NowPublic.com 気分はとってもインターネット

NowPublic.com という「草の根ニュースサイト」*1の運営スタッフから「flikrにアップしてある君の写真を使わせてくれ」というメールが来た。世界中で80もの公営現代美術展が定期的に開催されているという記事*2に、横浜トリエンナーレの写真を添えたいというのだ。
「The photo's you have taken are great」と言われて悪い気がするわけがない。
というわけで、早速協力させてもらって出来た記事がこれ。
http://www.nowpublic.com/node/21099


正直言って「著作権」的にはちょっとヤバイかな…という気はする。写真そのものは自分で撮った「自分の著作物」であることは間違いないが、そこに写っているもの(被写体)は「他人の著作物」だ。でも、そのことがちゃんと分かるように写真からは被写体の作者紹介にリンクが張ってあるし、そもそも自分はこの写真で一銭も儲けているわけではない。むしろ「横浜トリエンナーレ」という有意義な美術展とその素晴らしい諸作品を世に知らしめるべくボランティアをしているのだ。それはむしろ「芸術作品の創造を刺激し支援する」という著作権法」本来の法の目的に合致する行為だと言える……か、どうかは、あまり定かではありませんが、関係者の方々には「大目に見てやって下さい」とお願いするしかありません…


それはさておき、見ず知らずの遠い世界の人たちと突然結びついてしまうこの感覚と、著作権的にはちょっとヤバイかなぁというこのスリリングな感触は、何だか久々にいかにもインターネットしているなぁという気分。ネットの黎明期にはこんなことはもっとたびたびあったような気がするのだけど… インターネットが普及することによって却って、世界がかつての広がりを失い、小さくなってしまったような気がするのは単なる「気のせい」なのだろうか?

*1:みんなでニュースを持ち寄ってアサヒ・コムみたいなニュースサイトを作ろうという運動

*2:元々は Wired News に掲載されていた記事を転載したものらしい