ファウスト vol. 6 感想その1
- 作者: 講談社
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/12/23
- メディア: ムック
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その分厚さにおそれをなしたわけではないが今頃になってボチボチと読み始める。
まずは西尾維新。相変わらずの勢い。「戯言シリーズ」の終わり方があれだっただけに、少々懸念を抱いたが、むしろあそこで「完全燃焼」しなかったことが幸いしているのではないかという気にもなってくる。
「新本格魔法少女りすか−部外者以外立入禁止!!」は「出血大サービス」状態。同じく「−夢では会わない!!」は死んだはずの人物がさり気なく再登場するシーンが、ありきたりの夢落ちといえども、雰囲気的に好き。でも掲載のしかたはいただけない。あんなふうにぶつ切りにされると続きが出る頃には前の話を忘れているのでまた始めから読み直さなくてはならないハメになる。煩わしい。やめて欲しい。
「<人間>シリーズ−零崎軋識の人間ノック2−竹取山決戦」の方は、所々にアフォリズム風の文章が差し挟まれ、最後は呪文のような英文*1で締めるという「ブギーポップ様式」が採用されていたのが可笑しかった。話としては、魅力は感じるが、相当に「変」。いわゆる「小説」の枠からずれたところにある「破格」の何か。
次は対談と舞城当たりに手を着けようか…
それにしても目次にページを表記しないのは何故なのだろう? 読み難くてたまらん… 謎だ…
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*1:正直言って