滝本竜彦「NHKへようこそ」

NHKにようこそ!

NHKにようこそ!

前回からの続きで滝本竜彦を読む。「ファウスト」に載っているので「ファウストライトノベル」の人なのだと思いこんでいたが実際に読んでみると違うような気がしてきた。体質が「古い」。というか、多分この人は全てを「既成」の「類型」を通して「納得」又は「解説」してしまうから「題材」の「新しさ」が死んでしまうのだ。ちょっとつまらないと思う。彼を読むことによって、逆説的に佐藤友哉の「新しさ」が再認識できるような気がする。