ホリエモン、二審も実刑判決

懲役2年6カ月とした一審・東京地裁実刑判決を支持

ホリエモンを支持するわけではないが、果たしてこの事件が客観的に見て「実刑判決」に値するほどのものであったのかどうか、疑問に感じる。
そもそもこの事件は出だしからして捜査当局の動き方が尋常でなかった。
まず、検察がいきなり強制捜査を開始したということ自体が奇妙だ。このような経済犯罪はまず監視委員会や金融庁が調査を行いしかる後に検察に告発という手順を踏むのが普通なのに、、、、事件の最初の頃テレビのニュースに引っ張り出された慶応のビジネススクールの先生も「この程度のことで地検特捜部が動くなんてことは普通無い」と戸惑い気味であったことを自分は今でもはっきり覚えている。
が、しかし、ホリエモンを巡る報道はその後どんどん加熱してゆき、やがては「あいつは悪いヤツだ」という「空気」が漂い始める。
もはやホリエモンミドリザルである。
或いは道端のゴミ集積場につり下げられた「カラスの死体」か? …もっともあっちは死体の模造品だけど、こっちにつり下げられているのはもはや死に体になった生身のホリエモンときた。
…ニッポンってスゴイ国だな。
あらゆる変化を拒む既得権益者に逆らうとこんな目に会いますよ、ってか?
ああ、鬱…


【追記】
念のために断っておくが自分はホリエモンを弁護をしているのでもなければ、彼の罪が軽いといっているのでもない。法の下に人が平等に裁かれない社会はおかしいのに、そのおかしなことが公然と行われ、しかも多くの人々*1がそのおかしさを何とも思わず平然と眺めているとしか思えない日本の社会の異様さに呆れ果てているのだ。結論からいえばこんなの近代社会の皮を被った土人の社会だよな…
ライブドア事件の「処理」のされ方が如何に「異様」であるかについてはこの記事を参照のこと。
ライブドアと日興コーディアル証券

*1:もちろん、ネットを見渡してみれば、この事件の「処理」のされ方はおかしいと指摘する声は決して少なくない。しかし、そうした「声」が表に出てくるというか、新聞やテレビで取り上げられ正面切って議論されることない。