陶芸家小泉尚子の山羊マグカップ

陶芸作家小泉尚子のマグカップ
日記によれば去年の五月末、吉祥寺をぶらついていたときに偶然入った雑貨屋で小泉尚子という陶芸作家の作品に出会って衝撃を受けた。どう衝撃を受けたのかは上の写真を見てもらえれば分かると思う。目にしたとたん頭の中でストラヴィンスキーの「春の祭典」が最大音量で鳴り響いた。
ううん、チョットばっかり欲しいかも…とはいうものの、これを食器として使えと言われても怖じ気づくはなぁと、そのときは買わずにお店を後にしたのだけれど、このおどろおどろしい造形はその後も頭の中にこびりついて消え去ることはなかった。何というか、物の怪に憑かれたような感じ?
で、今日、また、久々に吉祥寺をぶらぶらしているうちに、そのおどろおどろしい物の怪の記憶が甦ってきた。今になって考えてみるとあれは買っておくべきだったかな、でも一年半も前のことだもな、当然売れてしまってるだろうな…
ところがどっこい、同じ店を一年半ぶりに覗いてみたら、驚いたことにまだ置いてあるではないか…
これを奇蹟と見るべきか、自分の趣味が世間一般とずれている証拠と見なすべきかは微妙なところだけど、どちらにしても、これはもう買うしかない。


…という訳で、家に持ち帰って改めてしげしげと眺めてみれば、やっぱり凄いは、これ。
山羊の生き血のような赤葡萄酒か、はたまた山羊の小便のような麦酒をなみなみとついでゴクゴクとあおってみたい…が、取っ手の部分がポキリと折れそうで怖い。飾って眺めるだけにしておいた方が無難かな…