2005年のベストテン「海難記」版
- 1)星野智幸『アルカロイド・ラヴァーズ』(新潮社)ISBN:4104372021(次点『在日ヲロシア人の悲劇』)
- 2)トルーマン・カポーティ『冷血』(新潮社、佐々田雅子による新訳)ISBN:4105014064
- 3)堀江敏幸『河岸忘日抄』(新潮社)ISBN:4104471038
- 4)平山瑞穂『ラス・マンチャス通信』(新潮社)ISBN:4104722014(※ただし発行は昨年12月21日)
- 5)古川日出男『ベルカ、吠えないのか』(文藝春秋)ISBN:4163239103(次点『LOVE』)
- 6)青山真治『死の谷'95』(講談社)ISBN:4062131528(次点『ホテル・クロニクルズ』)
- 7)西島大介『土曜日の実験室〜詩と批評とあと何か』(INFAS)ISBN:4900785342(次点『世界の終りの魔法使い』)
- 8)桜井鈴茂『終わりまであとどれくらいだろう』(双葉社)ISBN:4575235237
- 9)村上春樹『東京奇譚集』(新潮社)ISBN:4103534184
- 10)阿部和重『グランド・フィナーレ』(講談社)ISBN:4062127938
星野智幸は「在日ヲロシア人の悲劇」が面白かった。昨今のどん詰まりの状況をえぐり出す悲痛な作品。重い。凄いなと思った。でも「アルカロイド・ラヴァーズ」の方が良いの? そこまで言うなら読んでみましょう。
西島大介のエッセイ集、出てたんだ。読みましょう。何しろ面白い人だから…
村上春樹は読んだけれど、それほど惚れはしないッス。
阿部和重はテーマ的には共感するものを覚えるときがあるけど、実際作品を読んでみると面白くないんだよね、いつも…
カポーティの「冷血」はいい話だけど今更読み返すかなぁ…
吉川日出男は、ダン・シモンズやオーソン・スコット・カードみたいに、自分には「分からない」作家。
他は知らない作家だから、どんな人たちなのかチェックしておくこと→自分に指示
「海難記」で思い出したけど、来年は久生十蘭の新しい全集が出て欲しい!
《追記》
気がついたんだけど久生十蘭の没年は1957年。出版不況で世知辛い昨今、出版社側も著作権切れを狙っているだろうから、全集が出るのは再来年以降だな…(2005.12.15追記)
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