最近の Google Earth が更にまた凄すぎる件について

ついさっき気がついたんですけどね、日本中の建物の3D表示が出来るようになっていたんですね。いや、アメリカの大都市が出来るのは知ってましたよ。ニューヨークとかシカゴとか、サンプル的にやるんなら、まあそれは可能だろうなとは思います。東京もわかる。一応は世界的な大都市の一つですからね。大阪、京都、神戸、名古屋、博多、仙台、広島等々もわかる。そういう代表的な都市部にサンプル的に3Dの建物をちりばめるならわかる。ものすごく大変だろうなとは思うけれど、出来ますよね。横浜の我が家が3D表示されているのをこの目で見たときは非常に驚いたけれど、不可能なことではないと思います。ものすごく驚いて、ものすごく感動したけれど、不可能なはずのことを見せられたとは思いません。
この3Dのモデリングは、多分、機械化してるんだろうなと思いました。つまり同じ場所を角度を変えて撮った写真か何かを元に自動画像解析して3Dのデーターを自動的に生成しているのだと。手作業では無理です。だって、何十万、何百万という建物をモデリングしたければならないんですから、手作業のはずがない。だとしても、それはもう凄いことだと思います。鮮明な写真さえあれば論理的には可能なことですけれども、実際にそれをやるとなると、凄い。
でもね、違うんです。
だから、日本中なんですよ、文字通り日本中の建物が3D表示されているんです! 鮮明な写真がまだ提供されていない片田舎まで、大きな建物は3D表示されている。Google Earth 上で提供されている衛星写真がまだまだ粗くてとても一軒一軒の家を見分けることが出来ないような地域まで、建物が3D表示されているみたいなんです。
例えばこの前泊った伊豆高原の旅館。たしかにそれらしき建物が3D表示されている。
最初、デタラメなのかな、と思ったんです。家がありそうな所に適当にそれっぽいものをばらまいて表示しているだけなのかなと…
でも、Google Map のレイヤーを貼付けて重ねて表示してみたら、建物はちゃんと道沿いに並んでいるのです。…これはやっぱりちゃんとした建物のデーターに基づいて3D生成しているとしか思えません…
たとえ Google Earth 上では公開されていなくても、詳細な衛星写真自体は何処かにあるのでしょうね。それを使ったのだとすれば確かに論理的には可能だけどさあ、やるかよ… 本当にやっちゃうのかよ…
Google はやっぱりバケモノだ、と実感しました…


最近買って良かった Google Earth のマニュアル本を紹介しておきます。

Google Earth で地球を旅するガイドブック

Google Earth で地球を旅するガイドブック

コンパクトでありながらものすごく詳しくてしかも説明が的確で分かり易い。うわぁ、こんなことも出来たの!と、少なくとも自分は、何度も感嘆の声を漏らしました。こんな凄いもの、使わないのは損です。
しかし、まあ、良い時代になったなぁ…

《追記》
上記マニュアル本を良く読んだら、建物の3Dデーターはゼンリンのものだと書いてありました。そうか、ゼンリンも凄いんだ…
というか、どんな素晴らしいデーターでもアクセスできなければ意味がないわけです。Google Earth というのはその本質において、単なる地図の一種ではなくて、情報にアクセスするための非常に優れた汎用ユーザーインターフェースなのかもしれません。というか、そもそも「地図」というものは情報を統合・整理するための汎用的手段の一つなんだな… 「検索エンジン」の Google が一見すると「検索」とあまり関係の無さそうな Google Earth というものになぜ手を広げたのか、やっとわかり始めたような気がします… Google って「ヴィジョン」がある。凄いや…(2006/12/21追記)