君臣合体

『河内幻視行』を読んだついでに同じ著者の『イロニアの大和』イロニアの大和を読んでいたら次のような一節に出くわして思わず吹いた。

後白河はかねがね摂政の藤原基通に思いをかけていたが、この七月頃から「御艶気あり」(欲望が昂進して?)、七月廿日頃「御本意を遂げられ」たという。
「君臣合体の儀、これをもって至極となすべきか」

平安時代末期から鎌倉時代初めにかけて活躍した政治家九条兼実の日記「玉葉」の一節である由。「玉葉」は当時の政治状況を知るための貴重な歴史資料で、兼実は後白河上皇と対立関係にあったそうだが、それにしてもよく書くよなぁ。
面白かったのでメモ。
九条兼実サイコー。