ファウスト vol.6 感想 その4




ファウスト vol.6 SIDE―B (講談社 Mook)

ファウスト vol.6 SIDE―B (講談社 Mook)

浦賀和宏《獣》シリーズ*1をまとめ読みした。
異星人の侵略を受けて荒廃してゆく世界を描いたSF仕立ての話だ。
松浦純菜の静かな世界」松浦純菜の静かな世界 (講談社ノベルス)にちょっと惹かれるものを感じていたので期待したのだが、残念ながら、「当たり」ではなかった。理詰めで設定を追って行けばツッコミどころ満載。この物語世界構築の「原理・原則」は「情緒」なのだからしかたがないのだけど、結局、「ファンタジー」というか、一つの「心象風景」としてしか受け入れるほか無くなってしまう。その救いようのない「暗さ」には魅力は感じるものの、やっぱり正直言って「SF」はやめた方が良かったんじゃないかと思う。

また、過去へ遡って読んでしまった。これではいつ読み終わるか分からない…

*1:「ポケットに君とアメリカをつめて」(ファウスト vol.4)、「あなたといっしょにここにいるということ」(同 vol.5)、「リゲル」(同 vol.6 SIDE-B)