三鷹国立天文台探検

学園祭の振替休日で休みになった娘を連れて自転車乗り。

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いつもの定番コースだが、神代公園→国立天文台調布飛行場と回り、深大寺で蕎麦を食べて帰ってきた。

一番印象的だったのが三鷹国立天文台
現役の天文台と言うより「天文台の遺蹟」のように見える。

第一赤道儀
第一赤道儀室1921年に建てられたという観測ドーム。つまり築87年。
内部に1927年に製造されたカール・ツァイス社製の20センチ屈折望遠鏡が収納されている。

アインシュタイン
アインシュタイン塔正式には太陽分光写真儀室と言うそうで太陽のスペクトル分析をするための装置だそうだ。この建物全体が望遠鏡の筒になっている。
こちらも1930年に建てられたと言うから築78年。

自動光電子午環
自動光電子午環天体の位置を正確に測定するための設備だそうだけれどよく分からない。
1982年建造の比較的新しい施設。
もはや「遺蹟」の風格が漂う前の二つと違ってこちらはまだ現役であることはほぼ確実と思われにもかかわらず何となく「見捨てられた」雰囲気が漂う。周囲にはひとけが無く、しぃーんと静まりかえっている。陽光が燦々と降り注いで辺りを隈無く眩しいほどに明るく照らし出す。風景の輪郭がくっきりと浮かび上がるほど、ますます非現実感が強くなってくる。
「J・G・バラードの初期の短編みたいじゃん」と自分は思ったが、娘は「何だか怖い」と言った。



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