東浩紀&桜坂洋「ギートステイト」
私はふと日本に帰る気になった。なにがきっかけだったのか、いまはよく思い出せない。なにか、日本についての情けないニュースだったことは確かだ。それは、沖縄州では富裕層の8割が中国人で、日本人は彼らの家事労働者として雇われているというニュースだったかもしれないし、あるいは、京都市が財政再建のために文化遺産の命名権を販売し、清水寺が「スターバックス清水寺」に、金閣寺が「HSBC金閣寺」になったという記事かもしれない。
東浩紀と桜坂洋が共同で講談社のサイトに連載している「ギートステイト」っていうガチなSFの一節なんですけど、気が利いてますよね。
存在そのものは前から知っていましたが、実際に読んでみたら本当に面白いですよ、これ。上みたいな感じのディテールが琴線に触れてくる。
推奨。
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