横浜駅→品川駅内陸部平坦裏道コース

出来るだけ平坦で、交通量が少なく、それほど遠回りにもならないコース、つまり自転車でゆっくり走るのに適したコースを探ってみました。
交通量の多い国道1号線第一京浜を走るのにウンザリしたからです。
それで、横浜東京間はいっそのこと電車で移動してしまおうと、折りたたみ自転車を買ったわけですが、それはそれ。地図をじっと見ていると、上手く国道1号線第一京浜を避けるコースはないだろうかとついつい考えはじめてしまい、最後にはどうしても実際に走ってみたくなる。
例の捻挫から一週間。本当はあと一週間ゆっくりと休まなくてはなりません。
けれど、回復は順調のようです。ちょっとぐらいなら試し乗りをしてもいいんじゃないでしょうか? 折りたたみ自転車は買ったばかりですぐに捻挫してしまったので、まだろくに乗っていないません。どうにも我慢できません。地図の上で考えたコースの入り口の辺りをちょっと覗いて引き返して来るだけにしよう…
…と思ったものの、走ってみたら調子がよかったので、ついつい横浜駅前から品川駅前まで走ってしまいました…


横浜駅から子安までは国道1号線第一京浜の東側を並行して走る運河沿いの裏道を通り、子安から入江川に沿いに内陸部へ入り込んで、獅子ヶ谷交差点経由で、鶴見川のほとりに抜けます。鶴見川を少し下ってから、支流である矢上川に沿って北上しガス橋多摩川を渡ったあとは、一直線に大森駅を目指し、大森から適当に道を辿って旧東海道に潜り込んで品川駅にゴール…
と、言われても何のことか分かりませんね、普通。下に貼り付けた地図をご参照下さい。再生ボタン(右向き▽印)を押すとコースが再生されます。

品川からは自転車を折りたたんで電車で横浜まで帰って来ました。
楽しかった。
詳細は後ほど追記の予定。


《追記》
横浜駅から子安までは国道1号線第一京浜の東側を並行して走る通称「浜通り」を通ります。運河のほとりを走るかなり静かで交通量の少ない裏道なのですが、運河に架かる橋のたもとに来る度にアップダウンするという欠点があります。地図を見ると国道1号線第一京浜を挟んで反対の西側にも京急沿いに裏道が続いています。そちらの方がより平坦かもしれません。


今回のコースの最大のポイントは入江川を利用しての丘陵地帯越えです。標高7メートルの京急子安駅から標高約20メートルの獅子ヶ谷交差点まで標高差13メートルを4キロかけてゆっくりと登ります。というか、実際、これが登り斜面だなんて走っていても全然分かりません。思った通り。
獅子ヶ谷交差点から先はそれよりも急な下り坂で標高差15メートルを500メートル足らずのうちに一気に下ることになります。大した坂ではないのだけれど、このコースを逆に辿ると「上り坂」を感じてしまうことになるかもしれません。その意味ではこのコースは横浜から東京へ向かう際にしか使えない道かも…


獅子ヶ谷交差点から坂を下ると二つ池という溜め池があって、その先はもう鶴見川のほとりの平野部です。鶴見川の堤防まで立派な舗装路が1.5キロ近く真っ直ぐに続いています。車もあまり通りません。滑走路みたいです。思いっきりとばせました。


鶴見川の堤防の上に上がると空と川面が目に飛び込んできて一気に視界が開けます。堤防の上のサイクリングコースをゆっくりと矢上川との合流点まで下って行きます。中東系と思しき浅黒い縮れ毛の男の子が自転車に乗って走ってきます。その後を日本人の女の子が「待ってよぉ」と叫びながら追いかけて行きました。故キング牧師が見たら随喜の涙を流しそうな光景です。河川敷ではパキスタン系と思しきオッサン達が草野球の試合中。どっと喚声が上がり、盛り上がっています。横浜で一番インターナショナルなのは実はここ鶴見区なのかもしれません。


矢上川堤防上川崎市幸区横浜市鶴見区横浜市港北区の三つの地区が角をつき合わせている部分が鶴見川矢上川の合流点。ここから矢上川に沿って2キロ近く北上します。堤上に道が続いていましたが、生憎と小径車ブロンプトンが苦手な砂利道です。ガタガタ揺れてうるさいし辛いものがあるのですが、それでも自動車が脇をビュンビュン通りすぎる大通りよりマシです。川の東が川崎市幸区で、西が横浜市港北区。しばらく進むと左前方に小高い丘が見えてきます。実はこの丘の上一帯が慶応大学の日吉キャンパスです。この川のほとりと東横線日吉駅は1キロくらいしか離れていないのですが、日吉の駅前とかなり雰囲気が違っていて、とてもそんな近所だとは思えません。


矢上川が北西に流れの向きを変えたところで川ともお別れ。ガス橋通りに入ります。ここから多摩川にかかるガス橋まで一本道です。
夜も更けてきました。今日はここまで。明日に続く(かもしれない)。


というわけで、続きます。今日は昨日の明日です。
実はこのガス橋通りは幅が狭いくせに交通量が多くて決して走りやすい道ではありません。
が、しかし、多摩川に架かる橋は意外と少ないのでガス橋を渡らなくてはかなりの遠回りになってしまいます。ガス橋を渡るからにはこの道を避けるわけにはいきません。というか、この道を通らざるを得ないという段階で、交通量が少ないコースという最初の条件が破綻しているかも…が、とにかく道は続きます。
新川崎遠景写真はガス橋通りが横須賀線の線路を跨ぎ越す橋の上から撮った新川崎駅付近の高層ビルの遠景。この跨線橋も結構な上り坂で、その意味では「平坦なコース」という条件も破綻してるかも… 写真を撮っているとママチャリにまたがったヤンキーのネェちゃんがスゴイ勢いで橋の上に駆け登ってきました。しかも正々堂々と車道を通って。(根性のない自分は自動車が怖いので歩道をコソコソと走っている)…負けた、と思いました。


ガス橋の上から その1こちらは多摩川にかかるガス橋の上からの眺め。神奈川県側から東京都側を望んだところ。8月31日に台風が通り過ぎたあとなので川はまだ茶色に濁ったままです。河川敷もいったん水面下に沈んだらしく、泥だらけ。野球場の地面もグシャグシャで人が歩いたあとが深い足跡になってくっきりと残っています。そういえば台風の時、多摩川の河川敷では何人ものホームレスの人たちが中洲に取り残されレスキュー隊に救助されていましたね。


ガス橋の上から その2同じくガス橋の上から東京側多摩川下流方向を望む。何が撮りたいのか分からぬ写真ですが、主観的には空を流れゆくいくつもの雲の塊がきれいだと思いました。


ガス橋を渡ればそこは東京都大田区です。あとは道なりに東北東に進路をとれば自然にJR大森駅に着いてしまいます。大田区は北部の丘陵地帯を除けば真っ平ら。あまり自動車の通らない裏道が方眼状に広がっているので自転車にとっては天国のような場所ですね。
東急池上線池上6丁目17番地踏切写真は東急池上線の池上6丁目17番地付近の踏切。何でこんな写真を撮ったのか自分でも分かりませんでしたが、一説によるとオタクは踏切が好きなのだそうで、自分でも気付かぬままオタクの本能に駆り立てられたのかもしれません。
ストロボを焚いたのですが明るさがまだ足りなかったようです。もっと明るく焚けばよかったかなと思ったのですが、よく考えてみると走っている電車の運転席に向けて強いストロボを焚くのは危険なことかもしれません。電車の運行妨害か何かで逮捕されちゃったりして。


池上本門寺先が見えてきたのでここでちょっと道を逸れて池上本門寺の公園で小休止。本門寺が丘の上にあることは皆さんもご存知でしょうが、実はこの丘が奇妙な「C」の字型をしていることはあまり知られていないのではないかと思います。丘の真ん中が窪地になっていて、南南東の方向に向かって開いた入り口があります。この開口部から入って行くと奥の方に池があって、その周りが公園になっています。


あとはもうあんまり書くこともありません。本門寺を出発したらあっという間に大森駅に着いてしまいました。しばらくJRの線路の東側を走って立会川にぶつかったところで東に方向を変え、旧東海道にぶつかったら北に進路を変えて進めば、これまたあっという間に品川駅に着いてしまいました。旧東海道は道幅が比較的広いにもかかわらずあまり自動車が入ってこないのでこれまた自転車にとっては天国のような道です。この旧東海道がこの調子で横浜まで切れ目無く続いていたら自分もこんな苦労はしないのですけどね。
以上、尻つぼみ的に報告終わり。
(写真日記)


《追記2》
第一京浜」を「国道1号線」と取り違えたことに気付きました。修正入れましたが、うう、恥ずかし…(2007.10.23)