岡崎京子

「野ブタ。をプロデュース」徹底解析ブログ

第二次惑星開発委員会*1が「野ブタ。をプロデュース」の徹底解析ブログ「週刊 野ブタ。」を始動。 http://nobuta2nd.exblog.jp/そうなんだよ。 「川の流れる東京の下町にある荒廃した高校」という舞台設定が岡崎京子の「リバーズエッジ」に妙に似ているなと…

岡崎京子の魅力

女のケモノ道作者: 岡崎京子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/04/23メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 77回この商品を含むブログ (79件) を見る 彼女の真骨頂はむしろシリアスさと“笑い”の混ざり合った表現にあると思う。 …同感。更に言えば「pink…

鈴木いづみ・岡崎京子・後期資本主義

鈴木いづみセカンド・コレクション〈1〉 短編小説集 ペリカンホテル作者: 鈴木いづみ出版社/メーカー: 文遊社発売日: 2004/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (8件) を見る「鈴木いづみセカンド・コレクション」の第一巻 i…

「WEEK END」に関する発見

彼との待ち合わせの場所に向かって歩いてゆく最中の「彼女」の「意識の流れ」を描いた作品だったんですね。自分はてっきり、「彼女」は既に待ち合わせの場所に着いていて、そこで彼を待ちながらいろいろなことを考えている場面なんだと思い込んでいたんです…

「CURRY RICE」に関する発見

p.87(河出書房新社版旧版)とp.92(同)の絵がまったく同じでセリフだけ変えてあるなんて、ダイス毛さんに指摘されるまで気がつきませんでした。昔「スタジオボイス」に載ったインタビュー(←イケダさん id:sitebbiw の岡崎サイト)で「このページなんてコ…

第一期作品群の特色

第二期に属する「pink」や第三期に属する「リバーズ・エッジ」「ヘルタースケルター」「うたかたの日々」等の世評の高い長編作品から入った読者がいきなりこうした初期作品を読んだら、戸惑いを覚え、おそらく、落胆することでしょう。期待したものとは…

特色あるデビューの道

かつて女性のマンガ家というものは、ほぼ例外なく「少女マンガ家」であり、中学か高校時代ぐらいから投稿を始め、高校卒業とともに上京してデビュー、特定出版社のお抱え作家としてキャリアを積み重ねて行くというパターンが典型的だったと思いますが、岡崎…

第一期の時代区分と作品

先に書いたように「漫画ブリッコ」1983年6月号に「ひっばーじん倶楽部」で登場してから1988年6月に「平凡パンチ」で「ジオラマボーイ パノラマガール」の連載を終えるまでのおおよそ5年間をとりあえず第一期と考えてみます。 具体的な作品で言え…

三つの時代区分

あくまで私見ではありますが、岡崎京子の作家としての経歴は次の三つに区分できるのではないでしょうか?第一期: デビュー前後から「pink」直前まで。プロ作家として見た場合は1983年の「漫画ブリッコ」でのデビューから1988年の「ジオラマボー…

岡崎京子の変身

「栴檀は双葉より芳し」とは言うけれど、岡崎京子ほどその言葉にふさわしくない人はいないのではあるまいかと、しみじみと思うのです。はっきり言って、出発点において、岡崎京子はたいした作家ではなかった。いかにも小さい。日常の細々したことを気の向く…

岡崎京子「恋とはどういうものかしら?」

岡崎京子の「恋とはどういうものかしら?」をようやく読んだ。正直言って、最近降って湧いたように始まった岡崎京子出版ブームを当て込んだ、いい加減な寄せ集め企画なのではあるまいかと疑ってかかっていたのだけれど、実際に読んでみたら、全然そんなこと…