『ぼくらの』森田宏幸監督のブログ炎上中

『ぼくらの』のアニメ、オープニング、特にその主題歌がスゴイことは既に報告済ですが、それとはべつに森田宏幸監督のブログの方もスゴイことになってます。(って言っても、これまた旧聞に属することなので既にご承知のこととは思いますが…)
アニメ本編よりこっちの方が面白かったりして…

私が「ぼくらの」をアニメーション化するに際しての苦労を、「原作を嫌い」「悪意を持ってる」など、否定的な感情で説明してしまったのは、私の真意に照らしても、間違いでした。
その部分、ならびにその性質を含めた原作批判ともとれる部分を取り消したいと思います。
大変申し訳ありませんでした。

尚、私の発言を受けての、皆様の批判は甘んじて受けたいと思います。そのため、この記事と以下のコメントを削除はしないことお許しください。

正直言って森田監督は原作のいい面を生かすというよりむしろ殺してしまっていると思うし、ブログに書いている内容にも思わず突っ込みたくなるところが満載なのですけど、でも、森田監督その人は「いい人」のような気がします。
原作で子供たちが死んでゆくことにどうしても納得のいかない監督は原作者に向かっていいます。

「子供たちを・・・・助けていいですか?(・・・はネタバレ防止のため略)」

これに対する、鬼頭さんの返答は

「魔法を使わないならいいですよ」

です。

…何と生真面目な…
世の中には原作者の気持ちを逆なでするような形で原作を変えてやったと自慢げに公言するような監督や脚本家すらいるというのに…

炎上が始まってもブログのコメント欄を解放し続け、更にはそのコメントにいちいちレスまで付けている勇気と真摯さにも頭が下がります。

…でも、結局、この「人の良さ」が原作と合わなかった原因だったりして。
原作の良さって一種の「冷酷非情さ」ですよね。「冷酷非情」であるが故に情け容赦なくえぐり出されてくる「真実」が我々の胸を突いてくる。同じ原作者の『なるたる』だってそうでした。そういう「冷酷非情さ」が監督は体質的に苦手なんだろうな、多分。
この監督に較べると主題歌を作詞・作曲した石川智晶の方がよほど原作の「精神」を深く正確に理解しているように見えます。アニメ『ぼくらの』はこの主題歌『アンインストール』にものすごく助けられているんじゃないかな、やっぱり…