夏の出来事その6 世界SF大会@横浜

そういえば明日から「世界SF大会」(ワールドコン)がみなとみらいで始まる。

「すべてのオタク文化がこの大会から生まれたといっても過言ではない」(同実行委員会)

…すごい鼻息だが、まるっきりハッタリだとも言えない面があるかも。
自分が今でも「パソコン」や「アニメ」や「マンガ」という「オタク系カルチャー」と妙にウマが合ってしまうのは元々の出自が「SFオタク」だったからだろうと思っている。やっぱり、何か通じるものがある(よーな気がする)。もっとも当時、「オタク」という「概念」はまだ「発明」されていない。ただ単に「マニア」と呼ばれていたのだけれど、実質同じだな、やっぱり…(←雑?)
とにかく、せっかく歩いて行ける家の近所でこんな催しが行われるのだから、元「SFオタク」としてはちょっとぐらい覗いてみるべきではないかという気がしないでもないのだが、でも、やっぱり、何だか気が乗らない、やめておこう。
そもそも、自分はもう、「現役のSFオタク」ではないしな…
今でも決してSFに興味が無くなったわけではないのだけど、昔のように情熱で熱く血をたぎらせるようなことはない。この前、「虐殺器官虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)や「Self-Reference EngineSelf‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)を読んだときも、同時期に読んだ「自壊する帝国」自壊する帝国や「カラマーゾフの兄弟」新訳カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)ほどには夢中になれない自分を認めざるを得なかった…
終わったな…
自分の「SFオタク」としての「現役生活」は22年前にウィリアム・ギブスンサイバーパンクで終わった…


そんなわけで、大会期間中、会場に足を踏み入れようともせず、ただその周りを折りたたみ式自転車[rakuten:spoke-seya:10004711:image:small]に乗ってウレシソウに走り回っているデブのオヤジを見かけたら、それが自分ですので、そこんところヨロシク。